こんにちは、『サラリーマン卒業計画』を運営している3児の父です!

- 世間の資産保有額を知って、自分の立ち位置を客観的に把握したい
- 資産形成のモチベーションを高めたい
そんな方に向けて、野村総合研究所が発表した最新の金融資産ピラミッド(2023年版)をご紹介します。この記事を読めば以下のポイントがわかります。
【この記事でわかること】
- 2023年版の資産階層の実態
- 2021年との比較で進んだ“格差”の正体
- 2025年を見据えた資産ピラミッドの変化予測

今回の内容は、実際の公表データに基づく推計結果や、筆者自身による試算を交えて解説します。最後までぜひご覧くださいね。
最新(2023年)版の資産ピラミッド:富裕層は100世帯中3世帯⁉

引用:(株)野村総合研究所
まず注目すべきは、野村総合研究所(NRI)の推計による**富裕層(純金融資産1億円以上5億円未満)と超富裕層(5億円以上)**の合計が約165万世帯、合計資産469兆円に上る点です。
これは、日本の総世帯数(約5,500万世帯前後を想定)のうち、
- 約3%程度が富裕層以上に該当するという計算になります。
- つまり、100世帯あれば3世帯ほどが“1億円以上”の金融資産を持っているイメージです。
こうした富裕層・超富裕層が増える背景には、
- 株高・円安の影響でリスク資産が大きく伸びたことや、
- 相続の増加などが挙げられます。
なかには、持株会やNISA、確定拠出年金などを長年続けた結果、「気付けば1億円超」の層も増えています。
2021年との比較:格差拡大のカギは株高と円安?

引用:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」より作成
野村総合研究所が2年前(2021年)に発表したピラミッドと比較すると、大きく変化しているのは
- 「準富裕層(資産5,000万円〜1億円未満)以上の層」が増加(全体の8%→10%)
- 一方、アッパーマス層(資産3,000万円〜5,000万円未満)は微減(3%減)
ポイントとしては、
- アッパーマス層の多数が投資による含み益で準富裕層以上へ“ランクアップ”
- 投資を行わない世帯は大きく資産を伸ばしにくく、マス層にとどまるケースが増加
- つまり、株式や外貨建て資産の恩恵を受けたかどうかで、資産の伸びに差がつく
このように、投資をしていたかどうかがここ数年の大きな株高・円安局面で資産額を左右し、結果として世帯間の格差拡大を加速させているように見えます。
2025年はどうなっている? 〜筆者試算で見る未来像〜
実は2024年はさらなる株価上昇が続き、以下の通り2023年以上のリターンでした。
- S&P500:+40%超(円建て)
- オールカントリー:+30%超(円建て)
では、2025年の金融資産ピラミッドはどう変化するでしょうか? あくまで筆者独自のシミュレーションですが、以下の通り試算しました。
- 2023年時点でアッパーマス層以上は株式を保有していると大まかに仮定
- そして、資産を35%上乗せ(S&P500とオルカンのリターンの平均)する形で再分類
→例えば2023年時点で資産7,500万円の世帯は、2025年には1億円を超えることになります。
この考えで世帯数を分類すると、下表のとおりです。

用:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」より筆者独自の試算にて作成
ポイントとしては、以下の通りです。
- 富裕層(1億円以上)が全体の約6%超にまで達し、2021年当時の「準富裕層」の比率(約6%前後)とほぼ同じ
- 5,000万円以上保有する世帯がおよそ全体の17%前後にも達しており、2021年当時の「アッパーマス層」まで(約17%程度)と同じくらい
要は、1億円という金額の価値が2021年当時の5,000万円程度の感覚に“目減りしたともいえます。資産価格の上昇やインフレなどにより、金額の絶対的な価値が変化している可能性を示唆しています。
参考までに、2021年の感覚で、2025年以降のピラミッドを「目安として」置き換えると…
- マス層:3,000万円未満
- 準アッパーマス:3,000万円以上
- アッパーマス:5,000万円〜7,500万円
- 準富裕層:7,500万円〜1.5億円
- 富裕層:1.5億円〜7.5億円
- 超富裕層:7.5億円以上
こう見ると、資産の評価額が上昇すると同時に“金銭感覚”としての線引きも大きく変わってきそうですよね。
まとめ
今回ご紹介した2023年版の最新資産ピラミッドでは、上位層がさらに増え、資産分布の格差がより顕著になりつつある状況が見えてきました。また、簡易試算に基づく2025年のイメージからは、富裕層層が拡大し、既存の数字の価値基準が変化する可能性も否定できません。
「自分もこのままじゃまずいかも…」と感じた方は、ぜひ積立投資やNISAの活用を始めてみてください。
- 別記事で具体的な投資の始め方を解説しています。こちらもぜひチェックしてください!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。これからの資産ピラミッド動向を押さえつつ、前向きに資産形成を続けていきましょう!
では、また!
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