こんにちは!『サラリーマン卒業計画』を運営している35歳の現役サラリーマン、3児の父です。本ブログでは、共働きで子育て(主に3人)をしながら資産形成し、セミリタイアを目指す方に向けて、私自身の体験をもとにした実践的な情報をお届けしています。
今回の記事は、セミリタイヤの目的設定について、私が実践したことを書いていきます。

セミリタイヤを目指す方や興味がある方の中には、次のような不安や疑問を抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか?

- 「ファイヤー失敗!」という言葉を聞いたことがあり不安だ。。。。
- 実際にセミリタイアをしても充実した人生を送れるか自信がない。。
「セミリタイヤに向けて数千万、数億円の資産を作るぞ!!」
こんな大きな資産形成の目標を掲げると聞くと、まずは「どうやってそんな大金を作るの?」と気になる方が多いと思います。
ですが、数字ばかりを気にすると、途中で挫折したり「本当にこれが自分のやりたいことなのか?」と迷いが生まれることがあるのです。
そこで、今回の記事では
「なぜセミリタイアしたいのか?」を深く考える
という人生の目的に焦点を当てます。
これは、セミリタイアを
❌「単なる会社を辞める手段」ではなく、
⭕️「理想の暮らしを実現するための手段」として捉え直すことにもつながります。

この記事でわかること
- セミリタイアの本質(手段としての捉え方)
- 夫婦で価値観を共有し、協力するための方法
- 自分が本当に大切にしたいこと(価値観)の見つけ方
- 具体的な目標設定と行動プランの作り方
- ワクワクしながら目標へ向かうためのヒント

これらを理解し、「自分らしく豊かな未来を築く」ための第一歩を踏み出せるようになるはずです。
なお、本ブログ文書では、セミリタイヤの目的を「目的・目標・行動」の3点セットとして話を展開していきます。
【STEP1】目的設定の位置づけ・必要性を理解する
目標設定の位置付け
まず初めにセミリタイヤまでもステップは大まかに以下の通りです。
セミリタイヤの目的設定(目的・目標・行動の3セット)は一番最初のステップになります。

投資や家計管理・節約については、以下の記事を参考にしてみてください。
なぜ目的設定が必要なのか?
セミリタイアの目的を決めないと起こりがちな失敗例

「セミリタイア=会社を辞めること」という表面的なイメージだけで突き進むと、次のような落とし穴にはまりがちです。
- モチベーションが持続せずセミリタイヤできない
- セミリタイヤ後に暇すぎて病む
こうした事態が起こるのは、セミリタイアがあくまでも「理想の暮らしを実現するための手段」であることを見落としているから。
「何のためにセミリタイアをしたいのか?」があいまいなままだと、セミリタイアへのモチベーションが続かず、いざ会社を辞めても再スタートを切れないのです。
セミリタイヤの目的設定をするメリット
メリット①:セミリタイヤへのモチベーションが持続しやすい
特に共働きや子育てをしながらの場合、時間や家事・育児のバランス調整はとても大変です。節約や投資を仕事・子育てと並行して継続するのは簡単ではありません。
しかし、セミリタイヤ後に「どんな生活を送りたいか」という目的が明確にあれば、
- 苦しい時期も「この先に理想の暮らしが待っている」と前向きに頑張れます。
- 「今の生活でしか味わえない貴重な経験だ」と現在を楽しむ心の余裕も生まれます。
メリット②:行動の優先順位が明確になり、日々の意思決定が楽になる
「何のためにセミリタイアをしたいのか」が明確になると、日々の選択や行動に迷いがなくなります。
実際に私の家庭では、「理想は家族とのゆったりした時間を増やすこと」と話し合った結果、
- 車は持たずカーシェアリングを利用し、その分を家族旅行や趣味に回そう
- 外食を減らして家族みんなで料理をする時間を増やそう
といった具体的な行動の優先順位が明確になりました。
メリット③:セミリタイヤ後に再スタートを切りやすい
セミリタイヤ後の目的が明確であると、新たな生活への切り替えや、理想の暮らしに向けた再スタートが非常にスムーズになります。例えば、
- 趣味を仕事にしたり
- 新たな地域に移住してコミュニティ活動に参加するなど
目的がしっかり設定されていることで次の行動への移行も容易になります。
ポイント:
セミリタイアとは、あくまで「理想の暮らしを実現するための手段」です。目的(自分が本当に大切にしたいこと)が明確であるほど、行動の迷いが減り、達成後の人生が充実します。
【STEP2】セミリタイアの目的を設定する
ここからは、セミリタイヤの目的、つまり「人生の目的・目標・行動」をどうやって決めればいいのか、その具体的な方法をお伝えします。この記事の核となる部分ですので、私の実践談も交えつつ、ぜひじっくり読み進めてみてください。
①:人生の目的・目標・行動を書き出す

まずは大枠として、以下3つを書き出します。
- 人生の目的
- 自分が死ぬときに『こう生きられてよかった』と思える状態を書き出す
- 人生の目標
- 目的を実現するためにチャレンジしたい具体的なゴールを書き出す
- 目標を達成するための行動
- 日常的に何を実行するかを書き出す
私の場合は以下の通りです。
私の事例

1.人生の目的
1日1日を大切にして豊かな人生を送ること
(豊かな人生の定義)
- 健康・ゆとり:自身が健康で、時間・精神にゆとりがあること
- 良好な人間関係:大切な人々(家族、親、友人)と積極的に関わりを持つこと
- 挑戦・経験:興味があることに挑戦し続け、多様な経験をすること
(1日1日を大切にするとは)
- 今しかできないことを精一杯楽しんでやる
- 食事を丁寧に作り、家族そろってご飯を食べる
- 一日の中でリラックスできる時間を持つ
2.人生の目標
- 100歳まで医療や老人ホームに頼らず元気に生きる
- 40歳までに資産を作り、週休3日や時短勤務など時間・精神にゆとりある働き方へ移行
- 人生でやりたいことリスト(バケットリスト)をすべて実行
3.目標達成のための行動
- 健康的な食生活・運動(筋トレ、ランニングなど)を継続し、毎年人間ドックを受診
- 共働きを継続して、資産1億円を築き、その後セミリタイア
- セミリタイア後は自由な時間を確保し、人生でやりたいことリストを実行
4.人生でやりたいことリスト(バケットリスト)
- 40歳で子供と一緒に海外留学
- 50歳で大学時代の友人とアメリカを横断
- 30〜60歳自身の生き方を情報発信する
など100個以上あります。

私の場合は、家族との時間を優先するために平日の夜は残業を減らし、思い切って副業の時間を電車などのすきま時間にシフトしました。
「積極的に家族と過ごす時間を持ちたい」という目的が腹落ちしていたので、続けやすかったんです。
このような形で、まずは仮でもいいので「人生の目的・目標・行動・人生でやりたいことリスト」の4セットを紙に書き出してみてください。
3つの注意があります
- 目的と目標の整合性
- たとえば「40歳までにセミリタイア」と掲げているのに、行動が「資格取得のために残業&勉強漬け」ばかりなら、いつまでたってもセミリタイアできません。
- ワクワクするか
- ワクワクしないなら、固定観念に縛られている可能性があります。心を自由にして再考しましょう。
- 定期的に見直す
- 机上で一度に完璧なプランは作れません。後述する自己分析や夫婦での共有、日常を離れた体験などを通じて、定期的にアップデートしていきましょう。
ポイント:
- 目的と目標を明確に区別することで、「ただ会社を辞めたい」だけでなく「辞めたあとにどんな生活をしたいか」がクリアになる。
- やるべき行動が見えてくるので、「どれだけ稼ぐか」以上に「どう生きたいか」を常に意識できる。
とはいえ、いきなり人生の目的を考えるのが難しい方は、以下3つを試してみてください。
②自己分析で価値観を洗い出そう
「過去の人生の棚卸し」をすることで、自分が本当に大切にしている価値観が見えてきます。価値観が分かると人生の目的も整理しやすくなります。
具体的には、価値観の優先順位と、その優先順位になる理由を明らかにします。
価値観の優先順位を決める
例えば次のキーワードの中で、あなたが「優先するもの」「優先しないもの」はどれですか?
- 健康(食事、睡眠、運動など)
- 大切な人(家族、友人)との時間
- 成長実感(仕事、勉強、読書、家事・育児など)
- 経済的安定(貯蓄、投資、保険など)
- 自由な時間(趣味、旅行、のんびりするなど)
- 社会とのつながり(コミュニティ、ボランティアなど)
- 自己表現(創作、発信、ものづくりなど)
- 安心・安全(住居、医療アクセスなど)
- 競争・出世
- 所有(高級車、ブランド品、豪華な家など)
なぜその順位なのか?
その価値観の順位になった、過去の経験やエピソードは何ですか?
例えば、私の場合は以下の通りです。
私の事例

1.価値観の優先順位
- 健康(食事、睡眠、運動)
- 大切な人(家族・友人)との時間
- 成長実感(仕事・勉強・読書・家事育児)
- 重要視しないこと:競争・出世
2.理由とエピソード
- 小さい頃、アトピーで苦しんだ経験があり、「健康」は人生の土台。
- 仕事に集中しすぎて妻との関係が悪化し、「家族との時間」こそ本当に大切だと実感。
- 大学院時代に周囲との成長速度の違いに劣等感を感じた経験から、自分のペースで学び成長する実感が大事。
自己分析で「なぜそう考えるのか」を過去のエピソードとセットで振り返ることで、自分が本当に大切にしたいものがはっきりわかります。
こうして洗い出した価値観を踏まえて「人生の目的・目標・行動」を考えると、より腹落ちするものになります。
ポイント:
- 自己分析を通じて、「自分が本当に大切にしたいこと」を理解できる。
- 目的や行動に腹落ち感が出るため、ブレにくくなる。
人生の選択を左右する“深い経験”を振り返るという視点
とはいえ、

自分の価値観をどのように見極めたらいいか分からない
そう感じる方もいらっしゃるでしょう。そんな時、ひとつのヒントになるのが「人生を揺さぶるような出来事」に着目することです。
たとえば、
- 身近な人の死
- 重い病気の発覚
- 子どもの誕生
- 離婚の危機
など。
こうした出来事は滅多に起こらないけれど、一度起こると人生の価値観を根底から見つめ直すきっかけになります。
私は祖母の闘病や、自身の育休取得を通じて、「自分が本当に大切にしたいのは何か?」と真剣に考える時間を持ちました。
その時、心から実感したのは
- 「仕事の成果」よりも、
- 「大切な人と過ごす時間」や「後悔しない選択」の方が、
- 自分にとってずっと価値があるということ。
これこそが、私の中の揺るぎない価値観だったのです。
こうした「人生を揺さぶる出来事」を振り返ることで、表面的な理想ではなく、自分の中に深く根ざした価値観を見つけることができます。過去の深い経験を振り返ることにこそ、あなたの本質が表れているはずです。

詳しくは、こちらのブログを確認ください。
③理想の人生を生きる人に会いに行く
「こんな生き方がしたい!」と思う人に会って直接話を聞くと、自分の価値観や人生設計がグッとリアルになります。たとえば、
- セミリタイアに成功した人
- サラリーマンを辞めてフリーランスになった人
- 地方や海外に移住して低コスト&豊かに暮らしている人
私の場合は、
- サラリーマンを辞めてチーズづくりで独立を目指す友人
- 田舎にカフェを開いた方
- セミリタイヤした人
このような方に話を聞きました。
実際に行動している人の話を聞くと、「セミリタイアは“逃げ”ではなく、自分がやりたいことに挑戦するための前向きな選択だ」と納得できたのです。また、セミリタイヤの実現の仕方もより明確になるます。
理想の人には、以下のステップで会いに行くとよいです。

ポイント:
- 実例に触れることで、セミリタイア後の暮らしを具体的にイメージできる。
- 自分の目標が単なる夢物語で終わらず、リアルに感じられて行動につながる。
詳しくは、こちらのブログを確認ください。
④日常から離れて新しい価値観を知る
長期休暇や育休を活用して、海外や地方で暮らしてみるのもオススメです。短期間でも環境が変わると、自分の「当たり前」だと思っていた価値観がいかに固定的だったかに気づくことがあります。
- 海外で「家族を最優先にする働き方」を実際に目の当たりにして、日本の常識との違いを痛感
- 自然豊かな場所で暮らすことで、「都会の便利さ」よりも「心のゆとり」を大切にしたいと思った
私自身も、長期の有給休暇を使って家族で地方に滞在したことがありますが、そこで地元の方々の「自然とともに暮らす」スタイルに触れて、これまでの働き方を見つめ直すきっかけになりました。
詳しくは、こちらの記事を確認ください。
ポイント:
- 日常から離れることで、新しい視点で今の生活を見ることができる。
【STEP3】バケットリスト(やりたいことリスト)を作って、ワクワクを人生に取り入れる!
バケットリストとは?
バケットリストとは、人生で「これだけはやりたい」「達成したい」という願望や夢を書き出したリストのことです。やりたいことを明確にすることで、目標に向かって日々の行動を前向きに変える効果があります。
バケットリストの作り方
まず、「もしお金や時間が無限にあったら、何をしたいか?」を自由に書き出してみましょう。その後、さらに年齢別(30代、40代、50代など)やカテゴリー別に分けると具体的で実現しやすくなります。
私の「40代でやりたいこと」を少しご紹介します。
私の40代でのやりたいことリスト(一例)

- 旅行
- スペインでバル巡りを満喫する
- 家族でモルディブの美しい海を楽しむ
- スイスの登山列車から絶景を見る
- 趣味・ライフスタイル
- 北欧スタイルの暮らしを短期間でも体験する
- 眺めの良い場所に小さなカフェをオープンする
- 若い頃に楽しんだバンド活動を再開し、ライブを開催する
- 仕事・学び
- 美術について本格的に学び、絵画を描く
- 子どもが海外留学する夢を応援・サポートする
など計100個
バケットリストを作るときのポイント
以下3点です。
- 最初は質より量!とにかく数を多く書き出すこと
- 行き詰まったらカテゴリー(旅行、趣味・ライフスタイル、仕事・学びなど)に分けて考えてみると新たなアイデアが湧いくる。
- 自分で考えるのに疲れたら、ChatGPTにアイデア出しを手伝ってもらうのもおすすめ。


私自身も、40代で「海外を巡る旅」を実現したくて、投資を毎月コツコツ続けています。このように明確な目標があると、「この夢のためにセミリタイアの準備を頑張ろう!」と、節約や副業など日々の努力を前向きに楽しむことができます。
ここがバケットリストの価値!
- ワクワクする未来があるからこそ、日々の行動に積極的になれる。
- 「会社を辞めた後の人生がヒマになったらどうしよう」という不安を解消できる。
ぜひあなたもバケットリストを作って、理想の未来への一歩を踏み出してみてくださいね!
【STEP4】夫婦で価値観をすり合わせる

自身の価値観を夫婦で共有しよう
セミリタイアを目指すなら、夫婦で協力するほうが圧倒的にスムーズです。夫婦間で価値観や目標がバラバラだと、どちらかが疲弊したり、最悪は離婚に発展するケースも…。
そこで、
- 人生の目的
- 人生の目標
- 目標を達成するための行動
- やりたいことリスト(バケットリスト)
これらを1枚の紙にまとめて共有してみましょう。
- リスク回避型 × 挑戦型 など価値観が異なる場合は、お互いの落としどころを探る
- 夫婦のどちらか一方だけが頑張るのではなく、共通のゴールを設定
- 教育費・住宅ローンなどの大きな支出も一緒に考えれば、家計管理も効率化

私の家では、**妻がリスク回避型、私が挑戦型**という正反対の性格でしたが、「家族との時間を増やしたい」という方向性は同じだったので、投資額や保険の見直しなどを一緒に整理して、無駄な支出を減らす工夫を進めやすくなりました。
夫婦ミーティングを習慣化する

週末の30分など、短時間でも構わないので「セミリタイア夫婦ミーティング」を定期的に開催するとよいです。
- お茶やお菓子を用意し、リラックスした雰囲気で
- 「今週の進捗」「家族のやりたいこと」「将来の目標」を確認
- 子どもを交えて「家族ミーティング」にするのもアリ

私の家でも毎週金曜日の夜に「ファミリーミーティング」を行っています。「今週は投資の積立額が想定より増やせた」「子どもが新しい習い事に興味を持っている」など、小さな変化や気づきを家族で共有できるので、日常生活で起きるすれ違いも減り、結果的に家計や将来の資産づくりにも好影響が出ています。
ここが夫婦で共有する価値!
夫婦で協力し合うことで、資産形成や子育てがスムーズになり、「セミリタイア後もお互いを尊重し合える関係」を築きやすい。
まとめ:セミリタイヤの目的設定をしよう

いかがでしたか?
この記事を通じて、セミリタイアを「会社を辞めること自体がゴール」ではなく、「自分の理想を実現するための手段」として捉える大切さをお伝えしました。
特に夫婦で協力し合い、価値観を共有することでセミリタイヤが実現可能なものへと近づきます。
私自身の経験からも、以下のポイントが実践しやすく効果的でした。
- セミリタイアの本質を理解し、「なんのために辞めたいか」を意識する
- 目的・目標・行動のフレームワークで、具体的に計画を立てる
- 夫婦間の価値観をすり合わせ、協力体制を築く
- 自己分析やバケットリストで自分が本当に望む未来を明確にする
- ワクワクするビジョンをいつも意識し、行動に迷いや挫折を少なくする
もしあなたが「セミリタイアに興味はあるけど、将来どうなるか不安」と感じているなら、まずは「なぜそうしたいのか?」を自分と家族で話し合ってみてください。その第一歩が、あなたの人生を大きく前進させるはずです。家族との時間をより豊かにしながら、経済的自由を手に入れる道を一緒に歩みましょう!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたのセミリタイア計画が、充実した人生の大きな一歩となりますように!
では、また!
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