こんにちは!『サラリーマン卒業計画』を運営している35歳の現役サラリーマン、3児の父です。
本ブログでは、共働きで子育て(主に3人)をしながら資産形成し、セミリタイアを目指す方に向けて、私自身の体験をもとにした実践的な情報をお届けしています。
今回は少し変わったテーマ、「ファットテイルリスクと人生の選択」についてお話しします。
“ファットテール”とは、もともと株式投資や確率論で使われる言葉で、
めったに起きないが、ひとたび起これば人生に大きな影響を与える出来事
を指します。株式の暴落などがファットテールリスクの典型です。

実は、こうした“人生のファットテイル”にこそ、私たちが本当に大切にしたい価値観が表れるのです。
こんな悩みを感じたことがある方に、ぜひ読んでいただきたい記事です。

- 「本当にこのまま働き続けていいのか、不安になる瞬間がある」
- 「もし大切な人が突然いなくなったら、自分は後悔しないだろうか?」
- 「後悔しない選択って、どうやって見極めればいいのか分からない」

このような葛藤に向き合いながら生きる私たちにとって、「短期的な損得よりも、長期的に後悔しない選択」こそが、人生の質を決めると私は感じています。
最後まで読んで頂ければ、あなた自身の自己理解が深まり、人生の迷いが減るはずです。
それでは本編に進みましょう。
体験談:祖母の急逝で学んだ後悔しない選択
最近、私の祖母が突然の癌で亡くなりました。
しかし、私は育休を取っていたおかげで何度も祖母に会うことができました。そのため、後悔よりも「育休を取っていて本当に良かった」と思っています。むしろ、もっと長く取れていたらとさえ感じます。
そんな中で、小さい頃、おばあちゃんに肩を揉んでもらっていた記憶が蘇りました。
そして最後に、おばあちゃんが急に体調を崩し入院する直前、私はたった10分ほどでしたが、おばあちゃんの肩を揉むことができました。それが、心から幸せでした。
「いつかやろう」と思っていたことが、ずっとできていなかった。でも、その「いつか」が訪れる前に、実現できたことが本当に良かったと思いました。
“そのいつか”は、突然終わる。
ファットテイルリスクと価値観の直面

こうした出来事を通じて、私は「ファットテイルな出来事」が起こると、自分の本当の価値観に直面することを強く実感しました。
ファットテールな出来事とは、
「人生にはめったに起こらないが、起こると人生観を大きく変える出来事」です。
例えば、
- 家族の突然の死
- 重病の診断
- 子供の誕生日
- 仕事のリストラ
等です。
こうした出来事は、普段の生活ではなかなか意識しません。しかし、一度直面すると、自分の本当の価値観があらわになり、人生の選択が大きく変わるきっかけになります。
実は、育休を取る前、私は仕事を優先しすぎて、妻をないがしろにしてしまった時期がありました。
- 土日も資格の勉強に費やし、
- 仕事終わりにはビジネススクールに通い、帰宅は夜10時過ぎ、
- 夫婦の時間がほとんど取れなかった。
そんな日々を続けているうちに、結果的に離婚の危機に直面しました。
その時、ふと「仕事が本当にどうでもよくなる瞬間」が訪れました。
いくら昇進や成長を求めていても、「大切な人との関係」が壊れそうになった時、仕事なんて全く意味を持たないと思ったのです。そして今回、おばあちゃんの肩を揉めた時、改めて「育休を取って本当に良かった」と心から思いました。
こうしたファットテイルな出来事を経験すると、自分が何を大切にしたいかがはっきりする。
私はやっぱり、家族を大切にしたいという価値観からは逃れられないんだと。

普段の充実だけでなく、ファットテイルに備えられているかも重要
日々の生活が充実しているかどうかも大事ですが、それだけでは不十分で、
「ファットテイルな出来事に備えられているか?」という視点も欠かせません。
なぜなら、こうした出来事はめったに起こらないため、普段の生活では意識しにくい。でも、一度起こると、その影響は計り知れないものになります。
例えば、急に事故で愛する人が亡くなったら、その精神的ダメージで仕事が手につかなくなるかもしれません。
そうした時、
「普段どれだけ仕事が充実していたか」ではなく、「その時に後悔しない選択をしていたか」
が重要になるのです。
長期的な視点で選択をするには、価値観に沿った決断が不可欠
育休を取ることで、出世が遅れたり、同期を羨ましく思うことがあるかもしれません。
でも、もし自分が引退し、人生の終わりを迎えたとき、
- 「育休を取ったことを後悔するだろうか?」と考えると、おそらく後悔しないはずです。
- むしろ、「もっと家族と過ごせばよかった」と思う可能性の方が高いでしょう。
仕事で同期が昇進していくのを見て、悔しい気持ちになることもあるかもしれません。
でも、ファットテイルな出来事(例えば、自分の余命が分かった等)が起こると、そうした「短期的な後悔」は消え去り、「価値観に沿って決断してよかった」と心から思える瞬間が訪れるはずです。
ただ、これは「仕事が悪い」と言いたいわけではない
例えば、先日亡くなった森永卓郎さんや山崎元さんのように、自分の健康が悪くなったとわかっていても仕事を続ける選択をする人もいます。
それは、仕事を通じて世の中に貢献することが、自分の深い価値観に根付いているからだと思います。
重要なのは、
「どんな選択をするか」ではなく、「その選択が自分の価値観に沿っているか」
です。
育休を取ることも、仕事を続けることも、どちらが正解というわけではなく、大切なのは「その選択をすることで自分が後悔しないかどうか」という視点です。
決断するときは、まず自分のファットテイルを振り返る
だからこそ、決断をするときは、まず自分のファットテイルな出来事を振り返ることが大事です。
- これまでの人生で、本当に価値観を揺さぶられた瞬間は何だったか?
- その時、自分は何を大切にしたいと思ったのか?
- もし将来、同じようなことが起こった時に後悔しないためには、今どんな選択をすべきか?
これを考えた上で、短期的な損得ではなく、長期的に後悔しない決断をすることが、本当に納得のいく人生につながるのではないかと思います。
ファットテイルな出来事を通じて見えてくる自分の価値観。
それに正直に生きることが、最終的には一番大事なのではないでしょうか。
まとめ|“想定外”に備える最大のコツは「今日決めて、今日動く」
ファットテイルリスクは確率こそ低いものの、ひとたび起きれば人生観や家計を根底から揺さぶります。
共働き3児という忙しい日常の中でも、
①節約による生活費の低減 → ②投資による資産の最大化 → ③収入源の多様化
の3ステップで備えれば、心のゆとりは確実に大きくなります。
節約や投資については、以下の記事を参考にしてください。
改めて人生の目的について考えたい方は以下に記事を参考ください。

明日ではなく“今”行動することで、未来の自分と家族の後悔をゼロに。
この記事がその第一歩になれば幸いです。
では、また!
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