こんにちは、3児の父です。ビットコイン投資に興味はあるけれど、以下のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

- リターンは良いと聞くけれど、なんだか怪しい。
- ビットコインについてもっと理解してから投資したい。
- 値上がりしてしまって、もう遅いのではないか。
私は2022年からビットコイン投資を始め、現在ではポートフォリオの15%(約700万円超・2025年1月時点)をビットコインで保有しています。これは、ビットコインについて学び、その将来性や社会的意義に確信を持った結果です。
この記事では、ビットコインの基本的な特徴とその価値が注目される理由、さらに他の資産との違い」をできる限り分かりやすくお伝えします。
ビットコインを一言で
ビットコインは、「デジタルの金」です。中央銀行や政府に依存せずに運用されるデジタル通貨であり、特に「人類史上最高の価値貯蔵手段」として注目されています。
ビットコインの主な特徴

投資初心者の方は、ビットコインについて以下の3点だけ理解しておけばよいと思います。技術的な内容を理解する必要はありません。
①発行上限が決められている(希少性)
②供給量が4年ごとに半減する(半減期)
③まだまだ保有者が少ない(成長余地)
これらについて解説します。
①発行上限が決められている
ビットコインの発行上限は2,100万枚と決められています。この限られた供給量が、「価値貯蔵手段」として注目される理由のひとつです。
具体例で見てみましょう。
価値貯蔵の例
- 昔の限定おもちゃ:例えば、遊戯王カードの「カオスソルジャー」は世界で1枚しかないので10億円の価格がつきました。(皆さんにとって身近かかなと思い、これを例にしました。遊戯王カードを知らなかったらすみません。)
- 金(ゴールド):採掘が限られているため、何千年の間、価値貯蔵手段とされてます。最もメジャーな価値貯蔵手段として、米国や中国を初めとする各国の政府が保有してます。
次は、価値が下落しやすいものの例をみてみましょう。
価値が下落しやすい例
- アルミや銅:供給が簡単であるため、価格が下落しやすい。
- 法定通貨:日本円や米ドルはインフレ目標に基づき、毎年約2%価値が毀損します。これは約30年で資産価値が半減するペースです。
これらは供給が容易であるため価値が下落しやすいです。法定通貨も政府によって簡単に発行できるため、簡単に価値は毀損します。
以上のように、供給量を増加させるのが困難なものには高額な価値が付けられ、価値が保存できるのです。その最たる資産がビットコインです。ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれ、FRB議長のパウエル氏もその価値を認めています。
では、金とビットコインの違いは何でしょうか?
金とビットコインは何が違うのか?
ビットコインは「金の上位互換」と言われることがあります。その理由は以下の3点です。その利便性から将来的に、各国政府が金に代わりビットコインを保有する可能性もあるかもしれません。
1. 供給量が決まっている
金でさえ、毎年1〜2%の新規供給があるため、ストック量は増え続けます。一方、ビットコインは供給上限が2,100万枚に固定されており、価値貯蔵手段として優れています。
2. 移動が容易
国際決済で金を使用する場合、金の重さや移動に手間とコストがかかります。それに対して、ビットコインは瞬時に送金可能で、効率的です。
3. 分割が可能
金は物理的に細かく分割できないため、小額の取引には向いていません。ビットコインは1BTCを「1億分の1(=1サトシ)」まで分割できるため、小額取引にも対応できます。
一方で、ビットコインには、金と比較して価格変動が激しいという側面があります。これは、ビットコインが誕生してから約15年と歴史が浅く、金と比べて圧倒的に新しく、多くの人に普及していないことが主な要因です。
つまり、売買で儲けたいと考える短期投資家の保有量が、価値貯蔵手段としてビットコインを保有する長期投資家よりも多いことが影響しています。しかし、政府や企業による保有が進み、価値貯蔵手段として長期的に保有する人が増えれば、価格は安定してくると考えられています。
以上からビットコインは、短中期では成長性の高いリスク資産、長期では金のような安全資産として捉えて良さそうです。
②供給量が4年ごとに半減する(半減期)
ビットコインは10分ごとに新規供給されてますが、その供給量(正確にはマイニング報酬)は4年ごとに半分になります。
過去の供給量の変遷
年 | 供給量 |
---|---|
2012年 | 50BTC → 25BTC |
2016年 | 25BTC → 12.5BTC |
2020年 | 12.5BTC → 6.25BTC |
2024年 | 6.25BTC → 3.125BTC |
2028年 | 3.125BTC → 1.5625BTC |
・・・・・ | ・・・・・ |
この仕組みにより、最終的には発行量が2,100万枚で固定されます。
ビットコインの半減期と価格高騰
ビットコインはその供給メカニズムにより、約4年ごとに発生する「半減期」に価格が高騰する傾向があります。これは供給量の減少による需給バランスの変化が価格に影響を及ぼすためです。特に、半減期の翌年に価格がピークを迎えるケースが過去の傾向として確認されています。

引用:DMM Bitcoin
③まだまだ保有者が少ない(成長余地)
暗号資産保有率のデータ
下図の通り、世界の暗号資産保有率は7%未満に留まっており、株式と比較して※、ビットコインを含む暗号資産はまだ広く普及していないことがわかります。日本は範囲外で4%です。
※株式の保有率は米国で約50%以上、日本では14%以上と推計されています。

ビットコインの今後の可能性
備蓄通貨として各国・企業に普及
現在、備蓄通貨としてビットコインを導入済みの国はエルサルバドルのみですが、米国やスイスなども検討を進めています。また、企業でも財務戦略としてビットコイン採用を検討することが進んでいます。
項目 | 国 | 企業 |
---|---|---|
導入済み | エルサルバドル、ブータン | マイクロストラテジーなど |
検討中 | 米国、スイス、チリ、ロシアなど | Amazon、Metaなど |
2025年には、トランプ大統領がビットコインを戦略的備蓄通貨として採用する検討を示唆しています。米国の動向によって、一段と国や企業でのビットコイン採用が進みそうです。
最終的には
将来的にビットコインは、金のような価値保全手段として国家や中央銀行が保有する可能性が考えられます。また、米ドルに代わる国際決済手段となる可能性もあります。
価格予測

代表的なモデルを2つ紹介します。
① S2Fモデル(強気予測)
ストック量とフロー(供給量)に基づく価格予測モデルです。以下の価格になると予測されます。
• 2026年: 約130万ドル(現在の約13倍)
• 2029年: 約1400万ドル(現在の約140倍)

② メトカーフの法則(堅実予測)
ユーザー数に基づき、ネットワーク価値を計算するモデルです。以下の価格になると予測されます。
• 2026年: 約22万ドル(現在の約2.2倍)
• 2028年末: 約100万ドル(現在の約10倍)

いずれのモデルでも、かなりの価格高騰が期待される可能性が示唆されています。
まとめと次回予告
ビットコインは、供給の制約や国際的な役割の可能性から、長期的な成長が期待されています。ただし、価格変動や税制などのリスクを踏まえた慎重な投資が必要です。次回は、ビットコインの投資対象としてのメリット・デメリットについて具体的に解説します。
では、また!
コメント