【育休 セミリタイア 体験談】1年4ヶ月で見えた“本当の豊かさ”と脱ラットレースの決意

セミリタイア戦略

こんにちは!『サラリーマン卒業計画』を運営している35歳の現役サラリーマン、3児の父です。

本ブログでは、共働きで子育て(主に3人)をしながら資産形成し、セミリタイアを目指す方に向けて、私自身の体験をもとにした実践的な情報をお届けしています。 

本日は1年4ヶ月の育児休業を経て、会社に1ヶ月間通って感じたことを赤裸々に語ります。

育児休業は、僕にとって人生の価値観を根底から見つめ直す、かけがえのない時間となりました。復職して感じたのは、予想外の「会社の居心地の良さ」と、それに対する強烈な「違和感」

このギャップこそが、僕を「安定」という名のラットレーから抜け出し、「セミリタイア」という新たな道へと突き動かす原動力となりました。

3児の父
3児の父

育休中に見えた“本当の豊かさ”とは何だったのか? そして、なぜ僕は安住の地を捨てる決意をしたのか? そのリアルな体験談をお伝えします。

育休中に僕が手に入れた最も大きなものは、「時間的、そして精神的な豊かさ」でした。

会社員時代は、日々のタスクや締め切りに追われ、目の前のことをこなすので精一杯。しかし育休中は、強制的に仕事から切り離されたことで、「未来について考える時間」が圧倒的に増えました。

  • 自分はどんな人生を送りたいのか?
  • 家族にとっての幸せは何か?
  • そのために、今何をすべきか?

こうした本質的な問いと、じっくり向き合うことができました。

時間と心に余裕があるからこそ、短期的な視点ではなく、
長期的な視点で自分の人生をデザインするという、会社員時代には難しかった思考が可能になりました。

この「未来志向」の時間こそが、僕にとっての“本当の豊かさ”の正体の一つでした。

もう一つ、育休が与えてくれた大きなギフトは、「子供たち一人ひとりの個性をじっくり観察する時間」でした。

毎日一緒に過ごす中で、彼らの得意なこと、好きなこと、ユニークな才能が驚くほどクリアに見えてきました。

  • 長男(当時3歳→4歳): 運動神経抜群!ストライダー未経験から、僕の指導で半年後には自転車を乗りこなすまでに。
  • 次男(当時2歳→3歳): 外国人ともすぐに仲良くなるコミュニケーション力。
  • 長女(当時0歳→1歳): 人懐っこさと音楽への反応。

この「観察」を通じて、「この子にはこんなアプローチが合うかも」「こんな才能を伸ばしてあげたい」と、画一的ではない、その子だけの教育を考えることができました。

これは、日本の「横並び教育」に対する疑問にも繋がりました。

多くの場合、親が忙しすぎて子供を深く観察できず、「みんながやっているから」「とりあえず塾へ」と、子供の特性に合わない選択をしてしまいがちです。これでは、子供の可能性を狭めてしまうかもしれません。

ニュージーランド滞在の学び

育休中に1ヶ月滞在したニュージーランドでの経験は、この考えをさらに強固なものにしました。現地では、多くの親が日本より短い労働時間で、子供と濃密な時間を過ごしていました。

ホームステイ先の父親は、子供の泳ぎ方や自転車のペダルの位置まで細かく観察し、的確なアドバイスを送っていました。「親が主体的に子供の教育に関わっている」姿に、教育の本質を見た気がしました。

子供の個性を深く理解し、その子に合った環境を用意すること。

これこそが、変化の激しい未来を生き抜く力を育む上で、何よりも重要だと確信しました。

そして、1年4ヶ月の充実した育休期間を経て、いざ復職しました。そこで僕を待っていたのは、冒頭でも触れた「会社の居心地の良さ」でした。

  • 慣れた環境
  • 安定した収入(育休中の副業収入ゼロの苦労と比べると天国!)
  • 周りからの信頼

正直、ホッとしました。資産が5,000万円ほどあることも手伝って、「このまま会社にしがみついて、そこそこの人生を送るのもアリかもな…」という考えすらよぎりました。

しかし、その安堵感と同時に、日増しに強烈な「違和感」が心を占めるようになりました。

  • このままで、本当に後悔しないか?
  • 僕が本当に大切にしたいものは、ここで得られるのか?

この違和感の正体は、僕自身の「価値観」と「会社員という働き方」のギャップでした。

▼ 僕が人生で大切にしたい5つの価値観

  1. 健康であること (心身ともに)
  2. 時間的・精神的に余裕があること
  3. 家族との時間を最優先できること
  4. 成長実感を得られること
  5. (結果として)社会的意義を感じられる仕事ができること

復職後の会社員生活は、残念ながらこれらの価値観、特に「時間的・精神的余裕」「家族との時間」「成長実感」を満たすものではありませんでした。心地は良くても、僕が目指す人生とはズレていたのです。

会社員コンフォートゾーン脱出術

この居心地の良い「コンフォートゾーン」は、非常に強力です。

抜け出すためには、まず「自分がコンフォートゾーンにいること」そして「そこにいることへの違和感」を自覚し、言語化することが第一歩だと思います。

僕自身が行ったように、

  • 自分の価値観を明確にする
  • 現状が価値観とどれだけズレているか認識する
  • (可能なら)日常から離れて自分と向き合う時間を作る

といったことが有効かもしれません。違和感を無視せず、正直な心の声に耳を傾けることが、脱出への鍵となります。

自己分析に興味がある方は、以下の記事を参考にしてください。

この価値観とのギャップを埋め、「後悔しない人生」を歩むために、僕は「3年後のセミリタイア」を決意しました。

具体的な計画は以下の通りです。

  • 働き方: 会社員を辞め、フリーランスとしてエネルギー分野の専門知識を活かして働く。
  • 家族: 子供たちがまだ比較的小さい時期(長男が小学校低学年、下の子たちが保育園児)を狙って、1年以上、家族で海外に滞在する。
    • 目的①:子供たちに異文化体験を通じて広い視野を身につけてもらう。
    • 目的②:僕自身もフリーランスとして海外で仕事をする経験を積む。
    • 目的③:家族で過ごす濃密な時間を作る。
  • 発信: ブログなどを通じて、自身の経験や学びを発信し続ける。

なぜ「今」なのか? それは、子供たちの年齢自分自身の体力・気力を考えた時に、このタイミングがベストだと判断したからです。

10年後では、子供たちの学校や受験、僕自身のバイタリティ低下などで、こうした大きな挑戦は難しくなる可能性が高いと感じています。

フリーランス×ブログ収益の現実

育休中の副業経験で、「自分の力で稼ぐことの難しさ」は痛いほど実感しました。

  • せどり: 3時間リサーチしても利益が出る商品が見つからないこともザラ。
  • ブログ: 何記事書いても、すぐには1円にもならない厳しい現実。

正直、会社に行けば成果に関わらず給料がもらえるサラリーマンは、金銭的には圧倒的に「楽」と私自身は感じます(もちろん、サラリーマンの人間関係や平日の憂鬱さ等の大変さ痛いほど理解してます)。

フリーランスや個人での発信は、その真逆。成果が出なければ収入はゼロです。このプレッシャーは大きいと思います。

それでも僕がブログ(や他の媒体)での発信を続けたいと思うのは、

「自分らしい選択で、誰かの勇気になる」というモットーがあるからです。

収益化は難しいと理解しつつも、自分の生き方や挑戦を発信することで、かつての自分のように悩んでいる誰かの背中を押せたら、それ以上に嬉しいことはありません。コンテンツの届け方は、ブログに固執せず、YouTubeなども含めて柔軟に考えていくつもりです。

育休という非日常な時間が、僕に「本当の豊かさ」とは何かを教えてくれました。それは、お金や地位だけでは得られない、

  • 時間的な余裕
  • 家族との繋がり
  • 自分らしく成長していく実感

でした。

会社員というコンフォートゾーンは確かに居心地が良い。しかし、そこに安住していては、僕が本当に望む人生は手に入らない。

だから僕は、不安を抱えながらも、一歩踏み出すことを選びます。自分で敷いたレールの上を、自分の価値観に従って歩んでいくために。

この記事が、安定の中にどこか違和感を抱えているあなたの、何かを考えるきっかけになれば幸いです。

では、また!

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