※最新の税制・社会保険制度に基づき、税・社会保険料の差を試算したものです。詳細は本文をご確認ください。
こんにちは!『サラリーマン卒業計画』を運営している35歳の現役サラリーマン、3児の父です。
本ブログでは、共働きで子育て(主に3人)をしながら資産形成し、セミリタイアを目指す方に向けて、私自身の体験をもとにした実践的な情報をお届けしています。

- FIRE(経済的自立と早期リタイア)なんて、自分には夢のまた夢…
- 子育ても仕事も忙しくて、将来のことなんて考える余裕ないよ…
もしあなたがそう感じているなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。なぜなら、「夫婦のフルタイム共働き」こそが、子育て中でもFIRE・セミリタイアを最速で目指せる、再現性の高い戦略だからです。
この記事では、3児の父である私自身が実践している「共働きFIRE戦略」の具体的なノウハウを公開します!
- 税・社会保険料の最適化で生まれる手取り差
- 忙しくても家庭が円滑に回る家事分担術、
- 共働きならではの不安への対処法
上記をリアルな体験談を交えて徹底解説します。
また、なぜFIREを目指すのか、その目的を明確にすることも非常に重要です。
夫婦での目標設定のヒントは、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
この記事を読み終える頃には、あなたも…
- なぜ共働きがFIREへの近道なのか、具体的な数字で心の底から納得できます。
- 明日から実践できる、無理のない家事分担の秘訣がわかります。
- 共働きに対する漠然とした不安が消え、前向きな一歩を踏み出せるようになります。

さあ、あなたも「共働き」という最強のカードを手に入れて、理想の未来を実現しませんか?
なぜ共働きがFIREへの最強戦略なのか?
「本当に共働きってそんなにすごいの?」
はい、すごいです。
経済合理性とリスクヘッジの観点から、FIREを目指す上でこれほど強力な戦略は他にありません。その理由を3つのポイントで解説します。
収入最大化の近道は「夫の昇給」より「妻のフルタイム」
考えてみてください。
夫が今の会社で年収を300万円アップさせるのは、どれほど大変でしょうか?転職で大成功するか、10年単位の努力と運が必要かもしれません。
しかし、妻がフルタイムで働けばどうでしょう?
控えめに見積もっても年間300万円程度の収入増は十分に可能です。世帯収入を最短で最大化するなら、夫婦二人で稼ぐのが最も確実で早いです。
もちろん、日々の生活費を抑える節約も重要です。効果的な節約術については、以下の記事を併せてお読みいただくと、より盤石な家計管理が実現できるでしょう。
税制の盲点を突く!共働きによる「手取り増」のカラクリ
日本の所得税は「累進課税」。つまり、収入が多いほど税率も高くなります。ここに、共働きが有利になる秘密があります。
例えば、夫一人が年収1,000万円稼ぐよりも、夫婦それぞれが年収500万円ずつ稼ぐ方が、世帯全体で支払う税金や社会保険料が軽減され、手取り収入が増えるケースが多いのです。
これは賢く活用すべき「税制の盲点」と言えるでしょう。
論より証拠!3児のケースで試算した「片働き vs 共働き」の税・社会保険料の差
区分 | 片働き(夫:年収1,000万円) | 共働き(夫:500万円+妻:500万円) | 差額(共働き – 片働き) | メモ |
額面年収(世帯) | 1,000万円 | 1,000万円 | ±0円 | |
税金(所得税・住民税)目安 | 約157万円 | 約104万円(夫婦合計) | -53万円 | 住民税は地域差あり。各種控除により変動。 |
社会保険料目安 | 約133万円 | 約140万円(夫婦合計※1 | +7万円 | 妻も社会保険加入で負担増だが、将来の年金受給額増。 |
手取り(年間)目安 | 約710万円 | 約756万円 | +46万円※2 | これが税・社保最適化による年間純増メリット! |
※1 社会保険料は加入する健康保険組合や年齢により異なります。あくまで概算です。</sup>
※2 上記は、児童手当の制度変更を反映し、純粋な税金と社会保険料の最適化による手取り額の差を示したモデルケースです。扶養控除、生命保険料控除、医療費控除、住宅ローン控除など、個々の状況や最新の税制・社会保険制度によって金額は大きく変動します。あくまで目安として、ご自身の状況に合わせてご確認ください。
ご覧の通り、共働きにすることで税金と社会保険料が最適化され、年間で数十万円単位の手取り増が見込めるのです!
この差額を投資に回せば、FIRE達成が近づきます。
忙しくても回る!共働き家庭の家事分担3ステップ

経済メリットはわかったけど、共働きだと家事育児がパンクしそう…

大丈夫です!我が家が実践している、無理なく続く家事分担3ステップをご紹介します。
さらに詳しい時短術や考え方は、ぜひ以下のの記事もご覧ください。きっと日々の生活を楽にするヒントが見つかります。

STEP1:洗濯物たたみから始める家事参加
夫(パパ)が家事に参加する最初のステップとして最適なのが「洗濯物をたたむ」ことです。
特別なスキルは不要!テレビを見ながらでもOK!私もここから始めました。
妻: 「ごめーん、今日洗濯物たたんでおいてくれると、すっごく助かるんだけど…!」
夫: 「お、任せとけ!得意技だから!(…と言いつつ、実はのドラマが見たいだけだったり)」
この小さな成功体験と感謝の言葉が、次のステップへの大きな原動力になります。
STEP2:ホットクックで料理の壁を突破
料理はハードルが高い…そう思っているパパも多いと思います。
その壁を打ち破る秘密兵器が「ホットクック」などの電気調理鍋です!
材料を切って入れるだけで、あとはお任せ。
夫: 「今日の夕飯、ホットクックでカレー作っといたよ!子どもたち、おかわりしてたぞ!」
妻: 「え、すごい!ありがとう!めちゃくちゃ助かる!味も最高だったよ!」
火加減の心配も不要で、その間に他のことができます。我が家では、調理家電のおかげで夫も料理担当ローテーションに加わり、夕食準備が格段に楽になりました。
調理時間は、手の込んだものでも30分以内で済みます。
STEP3:送迎&発熱は夫婦連携でカバー
子育て共働き家庭最大の試練、保育園の送迎と子どもの急な発熱。これは夫婦の連携が不可欠です。
保育園からの電話(夫の会社へ): 「〇〇さん、△△ちゃんがお熱です~」
夫(心の中で大げさに): 「うわー、マジか!会議中なのにどうしよう!(周囲に聞こえるように)すみません!また子どもが…!ご迷惑おかけします!」
帰宅後、妻に: 「今日、△△熱で早退したから、明日の朝イチの会議、俺が家で資料まとめておくよ。お迎えお願いできる?」
妻: 「ありがとう!助かる!無理しないでね。」
我が家では、朝の送りを夫、夕方のお迎えを妻と分担。急な発熱時は、その時対応できる方がテレワークに切り替えるなど柔軟に対応。
大切なのは、普段からお互いの状況を共有し、感謝の気持ちを伝え合うことです。
加えて、できる限り、夫がテレワークをするなど熱の対応をすることです。それくらいの心構えで、やっと夫婦平等になります笑

急なテレワークや年休は、子育てのためとはいえ上司から煙たがられることもあるでしょう。そんな時は、「俺より世帯年収低いのに大変だな」と中指を立てて伝えましょう。心の中で。笑
共働きの不安とどう向き合う?リアルな対処法
共働きにはメリットが多い一方、不安や疑問もつきものです。代表的な2つの不安と、我が家の乗り越え方をご紹介します。
「子どもがかわいそう?」という声への答え
「母親がフルタイムで働くと、子どもとの時間が減ってかわいそうなのでは…?」これは多くの方が抱える葛藤かもしれません。
しかし、私はこう考えます。
- 第一に、保育園は子どもにとって素晴らしい成長の場です。
- 保育のプロである先生方から質の高いケアを受け、多くのお友達と関わる中で社会性や協調性が育まれます。うちの子どもたちも、毎日楽しそうに保育園へ通っています。
- 実際、育休中に子供を1ヶ月以上休ませることが多々ありました。すると、周りの子供たちと馴染めずに、1人ポツンと遊ぶことが増えてしまいました。親との時間を過ごすことが必ずしも子供の成長に良いわけではないのだと実感しました。
- 第二に、大切なのは時間の長さより「質」です。
- 平日は短い時間でも、笑顔で目を見て話し、ギュッと抱きしめる。週末は家族で思いっきり遊ぶ。そうした濃密な時間で、子どもは十分に愛情を感じてくれます。

「かわいそう」は、もしかしたら親の思い込みかもしれません。子どもは親が思う以上にたくましく、新しい環境で多くのことを吸収して成長していきます。
「家事ストレスが増えるのでは?」の乗り越え方
「ただでさえ忙しいのに、共働きになったら家事が回らなくてストレス爆発しそう…」その気持ち、痛いほどわかります。
解決策は、
①完璧を目指さないこと
②文明の利器(時短家電)に頼ること
③夫婦で抱え込まないこと
です。
具体的な家事の時短テクニックや考え方については、先ほどもご紹介したブログ記事が参考になるはずです。
- 完璧主義は捨てる! 毎日部屋がピカピカでなくても大丈夫。疲れた日はお惣菜や冷凍食品に頼りましょう。
- 時短家電は神! ドラム式洗濯乾燥機、食洗機、ロボット掃除機、そしてホットクック。これらは時間と心の余裕を生み出す最高の投資です。
- 夫婦はチーム! 「なんで私ばっかり…」とならないよう、家事も育児も「できる方がやる」「お互い様」の精神で。感謝の言葉を忘れずに伝え合うことが潤滑油になります。
3児の父が実践したFIRE戦略|育休と制度活用のリアル

ここからは、私自身の具体的なFIRE戦略と、その過程でのリアルな体験談をお話しします。
1年4ヶ月の育休がもたらした“家事力”と妻の信頼
私は3人目の子供が生まれた際に育児休業を取得し、合計で約1年4ヶ月、家事と育児に専念しました。
その結果、料理・洗濯・掃除はもちろん、子ども3人をワンオペで見るスキルを習得できました。
この経験が、妻が安心してフルタイムで働き続けられる最大の基盤となり、揺るぎない信頼関係を築けたと自負しています。
育休中の収入減は育児休業給付金でカバー。この制度には本当に感謝しています。
育休取得のリアルな体験談や、そのメリット・デメリット、キャリアへの影響については、以下の記事で詳しくまとめていますので、参考にしてください。
出世より世帯年収!戦略的なキャリア選択のリアル
育休を長期間取得した影響で、同期より出世は遅れました。年収ベースで100万~200万円は低いでしょう。
しかし、妻がフルタイムで働くことで、世帯年収では同期よりも高い水準を維持しています。
私の目標はあくまで「3~4年後のFIRE」。そのためには、会社での一時的な評価よりも、世帯年収を最大化し、投資に回せる資金を増やすことが最も合理的です。
これが私の戦略です。
フレックス&テレワークで制度を味方に。ただし配慮も忘れずに
共働きを続ける上で、会社の制度活用は必須。特に「フレックスタイム制度」と「テレワーク制度」は我が家の生命線です。
- フレックス: 毎朝の子どもの保育園送りのために30分活用。
- テレワーク: 主に子どもの急な発熱など、緊急時に活用。
ただし、これらの制度は「権利だから」と無配慮に使うのではなく、周囲への感謝と、普段からの業務での貢献が大前提と思います。
使う回数を最小限に抑え、成果はきっちり出す。このバランス感覚が、結果的に自分たちの働きやすさに繋がります。
共働きで得た「月数万円」の使い道と未来設計

先の試算で、共働きによって我が家では税・社会保険料の最適化だけでも月数万円の経済的余裕が生まれる可能性を示しました。
この「浮いたお金」をどう使うかが、FIRE達成のスピードを左右します。
具体的な資産形成の方法やポートフォリオについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
つみたてNISA/家電/自己投資/旅行のバランス設計
我が家では、この「月数万円の余裕」を以下のようにバランス良く振り分けています。
- NISA(夫婦それぞれ満額): 非課税メリットを最大限に活かし、老後資金とFIRE資金のコアを形成。
- 時短家電への追加投資・買い替え: さらなる時間創出と生活の質向上のため毎月1万円を積み立ててます。次は高機能なロボット掃除機を狙っています!
- 自己投資(書籍・オンライン講座など): スキルアップや副業に繋がる知識を習得し、収入源の複線化を目指す。これも毎月1万円が目標です。
- 家族旅行や体験への積立: お金だけでなく、家族との思い出というプライスレスな資産も大切に。旅費は年間で40万円と決めています。
重要なのは、短期的な欲望に流されず、長期的な視点で「未来への投資」と「現在の生活の質の向上」のバランスを取ることと考えてます。
FIREを目指すなら夫婦で最初にやるべき3つのこと
「よし、我が家も共働きFIREを目指してみよう!」そう思ったあなたへ。まず最初に取り組んでほしい3つのアクションプランをご紹介します。
① 家計インパクトの試算:我が家の場合はどうなる?
まずは、ご自身の家庭状況で「片働き vs 共働き」の家計インパクトを試算してみましょう。この記事の早見表を参考に、収入、税金、社会保険料などを書き出してみてください。
【かんたん共働きFIRE診断(超簡易版)】
- 今の世帯年収は? →
- もし妻(または夫)がフルタイムで働いたら、世帯年収はいくらになりそう? → 差額A
- 共働きにすることで、税金や社会保険料はどれくらい最適化できそう?(記事の早見表参照) → 差額B
- 簡易インパクト(目安):差額A(手取り換算)+ 差額B = ?
この数字が、あなたの家庭の「共働きの潜在的な経済効果」です。具体的な数字を見ることで、目標がより明確になります。
② 夫婦で目標共有とトーク:本音で語り合おう!
次に、そして最も重要なのが、夫婦で将来の目標や価値観を本音で語り合うこと。 FIREを目指す上での目的意識の共有は不可欠です。より具体的な目標設定の方法については、冒頭でもご紹介したブログ記事が役立つでしょう。
- 「いつまでにFIREしたい?」
- 「FIREしたらどんな生活を送りたい?」
- 「そのためには、どんな協力体制が必要?」
- 「家事や育児で、それぞれ何が得意で何が苦手?」
お互いの考えを理解し、共通の目標を持つことが、困難を乗り越えるための最強の武器になります。
③ 洗濯たたみから始めるアクション:小さな一歩を踏み出そう!
いきなり大きなことを始める必要はありません。まずは「洗濯物をたたむ」ことから始めてみませんか?
そして、ホットクックのような調理家電の情報を集めてみる。保育園の見学に行ってみる。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、小さな一歩でもいいから今日から行動を起こすことです。
まとめ:共働きは、未来をデザインするための最強ツール
共働きという選択は、家計を最適化し、FIREへの道を照らしてくれる、現代における強力な戦略の一つです。児童手当の制度変更がありましたが、それでもなお、税・社会保険の最適化による経済的メリットは大きく、収入源の複線化やリスク分散といった利点も揺るぎません。
もちろん、そこには夫婦の努力と工夫、そして何よりも「チーム」としての強い絆が不可欠です。しかし、この記事でご紹介した家計術や家事分担術、そして不安への対処法が、あなたの家庭の状況に合わせて少しでもヒントになれば幸いです。
では、また!
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