【新NISA】米国株 vs. 全世界株:どちらを選ぶべきか?私が米国株に投資する理由

セミリタイア戦略

こんにちは、「3児の父」です。私のポートフォリオでは、80%以上を米国株で保有しています。今回は、多くの投資家が迷う「米国株(S&P500)」と「全世界株(オールカントリー)」の比較について、私が米国株に投資している理由をお話しします。

 ※本記事は私の主観ですので、異論は認めるとさせてください。

3児の父
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このテーマは、投資信託を始めた初心者の方が特に悩みやすいポイントです。この記事が資産運用のヒントになれば幸いです。

3児の父
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まず、全世界株と米国株、それぞれを支持する理由を整理してみましょう。

全世界株派の主張

全世界株派
全世界株派

1. 米国の未来は不確実

米国が今後も市場をリードする保証はありません。

2. 地域による勝ち負けの変動

過去には、米国以外の地域が高リターンを示した期間もありました。

3. 分散投資の重要性

一国集中リスクを避け、世界全体に分散することで安心感を得られます

米国株派の主張

米国株派
米国株派

1. 米国株は全世界株よりも高いリターンを記録

米国株は、全世界株と比較して2〜3%程度高いリターンを上げています。

2. 高リターンが継続する可能性

米国はイノベーションの中心地であり、人口増加が続いています。また、米国企業の多くは既にグローバル展開をしており(S&P500採用企業の半数以上が海外で事業を展開)、世界経済の成長を直接的に取り込む構造となっています。

3. 株主還元を重視する文化

米国企業は配当や自社株買いの実施に積極的であり、株主を重視する文化が根付いています。


平たく言えば、全世界株派の人は「リターンの差を(2〜3%程度)考えると、わざわざリスクを取って米国株に投資するよりも、全世界株に投資した方が安心感がある」と考えているのだと思います。

補足ですが、投資の理論上は全世界株が最適解です。これについては、いつか別の記事で触れたいです。

3児の父
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全世界株派の意見はごもっとと思います。

それでも私が米国株を選んだ理由は、以下の2点です。

2〜3%のリターン差は無視できないほど大きい

米国株も長期投資で損失リスク回避できる

①2〜3%のリターン差は無視できないほど大きい

全世界株と米国株のリターン差

3児の父
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まず、30年間の年率平均リターンは、以下の通り、全世界株が8.3%、米国株が11.0%です。
両者のリターン差は、年率で約3%と一見小さそうに見えます。

図1 全世界株(ACWI)のリターン(赤枠)

※引用:my INDEX

図2 米国株(S&P500)のリターン(赤枠)

※引用:my INDEX

リターン差は複利が効くと大きな差に

3児の父
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このリターン差(3%)が、30年後にどの程度になるかシミュレーションしてみましょう。

シミュレーションの条件

初期資産:500万円
年間積立:60万円
想定リターン:全世界株(年利8.3%)、米国株(年利11%)

全世界株の場合は、30年後には1.3億円になっています

出典:三菱UFJアセットマネジメント

一方、30年後の米国株は約2.4億円と全世界株の2倍近くになっています。

出典:三菱UFJアセットマネジメント


たった「年率3%」の違いでも、30年後には2倍程度の差が生まれます。この差は、「子供の教育費」や「セミリタイヤ後の生活資金」として大きな助けになりますよね。3%の複利効果は無視できません

②米国株も長期投資で損失リスクを回避できる

全世界株は、世界中(具体的には約49カ国)の企業に分散投資しています。そのため、市場全体が暴落しても、資本主義が続く限り回復の可能性が高いと長期で安心して保有できます。

では、米国株はどうでしょうか?

米国株は暴落から何度も復活している

下図の通り、米国株は過去100年間に10回程度の暴落を経験しましたが、およそ10年以内に最高値を更新してきました。

出典:my INDEX

この通り、米国株も歴史的に回復力が強く、長期的に安心して持ち続けられます。

長期保有でリターンは必ずプラスになる

また以下の図は、米国株の70年の歴史において、15年以上保有すれば、どんなに低くても年平均4%以上のリターンを得ることができていたことを示しています。

                                              出典:ウォール街のランダム・ウォーカー

私の場合、15年以上の運用を前提としているため、たとえ全世界株をアンダーパフォームしたとしても、「年平均4%のリターンが得られるなら、それで十分」と割り切っています。

米国株は割高である

とはいえ、現在の米国株は割高です。

例えば、株価が割高かどうかを示す指標であるPER※は、2025年1月時点で22倍となっています。これは、過去15年平均の17倍と比較して高い水準です。
※PER(株価収益率):株価(円) ÷ 1株あたりの当期純利益。この指標は、株価が利益に対して高いか低いかを示します。一般的に、この数値が高いほど株価が割高と判断される傾向があります。

このため、今後10年のリターンは5%未満に留まる懸念があります(下図を参照)。

                                                         出典:JPモルガン

ビットコインへの投資でリスクヘッジ

そこで私は、リスク分散のために資産の15%をビットコイン(BTC)に投資しています。

これにより、米国株が低迷した場合でも成長分野のBTCからのリターンを狙う準備を整えています。ビットコインについては、将来のリスクヘッジとして有効かどうか、別の記事で詳しく解説します。ぜひご覧ください!

「米国株と全世界株、どちらを選ぶべきか?」という問いの答えは、個人の投資方針やリスク許容度によります。私の場合、以下の理由から米国株を選択しました。

過去の圧倒的なリターン

15年の長期投資で損失リスクを回避できる

将来のリスクに備えた補完的な資産を保有している

投資はあくまで自己責任ですが、この記事が皆さんの判断材料になれば嬉しいです。

では、また!

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