共働き子育て世帯の「手取り7割時代」サバイバル──家計実例と時短テックで乗り切る4ステップ【2025】

セミリタイア戦略

こんにちは!「サラリーマン卒業計画」を運営している35歳の現役サラリーマン、3児の父です。

「毎日こんなに頑張っているのに、どうしてお金も時間も足りないんだろう…」

あなたも、そんな言葉にならない叫びを抱えていませんか?

かつての日本は、ひとつの収入で家族を支えるのが当たり前でした。
しかし今は、共働きでなければ家計が回らないのが現実です。

それなのに、私たちの手元に残るお金は減り続け、まるで「手取り7割時代」に突入したかのよう。

私自身、3人の子育てと仕事に追われる中で、何度も心が折れそうになりました。給料は上がっても、税金や社会保険料で引かれ、物価上昇で消えてい。妻も私も育児と仕事で疲弊し、夫婦の会話すらままならない状況です。

でも、このまま現状を嘆いているだけでは何も変わりません。

この記事では、同じように苦しむ共働き・子育て家庭のあなたが、この厳しい時代を乗り越え、“時間と心の自由”を取り戻すための具体的な4つのステップを、私の実体験とリアルなデータを交えて徹底解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたも今日からできるサバイバル術を手にしているはずです。

データで読む“3重苦”――なぜ私たちの生活は苦しいのか

この記事で得られること:あなたの家庭が直面している経済的困難の正体が、客観的なデータで明確になります。

「なんだか、昔より生活が苦しい…」その感覚は、決して気のせいではありません。 私たち共働き子育て世帯は今、「賃金の実質的目減り」「物価高騰」「増え続ける教育費」という3つの大きな波に同時に襲われています。

まずは、その正体をデータで直視してみましょう。

実質賃金▼6.7% × CPI上昇のダブルパンチ

給料の額面(名目賃金)は上がっているのに、なぜか暮らしは楽にならない。その最大の原因が、「実質賃金」の低下です。

  • 実質賃金指数(2020年=100):
    • 2013年: 105.8
    • 2024年: 98.7 (11年で6.7%減少)
    • 出典:毎月勤労統計調査(厚生労働省)

これは、物価の変動を考慮した、実質的な給料の価値を示しています。つまり、この10年あまりで、私たちの給料で買えるモノやサービスの量が6.7%も減ってしまったということ。

私の年収は、この6年で約200万円上がりました。しかし、税金や社会保険料を引かれた手取りの増加額は100万円ちょっと。これでは、昇給の喜びも半減です。

さらに追い打ちをかけるのが、止まらない物価上昇(インフレ)です。

  • 消費者物価指数(CPI総合・2020年=100):
    • 2025年5月: 111.8 (前年同月比 +3.5%)
    • 出典:消費者物価指数(総務省統計局)
  • CPI食料(同上):
    • 2025年5月: 124.4 (前年同月比 +6.5%)
    • 出典:消費者物価指数(総務省統計局)

特に、日々の生活に直結する食料品は+6.5%と、全体の平均を大きく上回るペースで値上がりしています。スーパーに行くたびに、ため息が出ますよね…。

この「実質賃金の低下」と「物価上昇」のダブルパンチこそが、私たちの財布を直撃している犯人なのです。

だからこそ、収入を増やし、支出を最適化する具体的な戦略が不可欠になります。

最新わが家の家計簿:住居10万/食費6万/教育3万…

では、実際に3児を育てるわが家の家計はどうなっているのか。恥ずかしながら、1ヶ月のリアルな予算を公開します。

費目金額(月)備考
住居費95,000円賃貸
食費60,000円外食費は含まず
教育費30,000円子2人のスイミング代など
保育料10,000円3人目の給食費のみ
水道光熱費30,000円電気・ガス・水道
日用品20,000円おむつ、洗剤など
奨学金返済20,000円夫婦2人分
お小遣い40,000円夫婦2人分(各2万円)
レジャー費20,000円公園、たまの外食など
光熱費25,000円
合計350,000円

正直、カツカツです。

今は一番下の子の保育料が無償化の恩恵で給食費のみですが、数年前、長男と次男が同時に認可保育園に通っていた頃は、月10万円近くを支払っていました。

これから子どもたちが成長するにつれて、教育費はさらに増えていきます。

  • 子どもの学習費総額(年間平均):
    • 公立小学校:32万円
    • 公立中学校:48万円
    • 公立高校:41万円
    • 国立大学:244万円
    • 出典:教育費&子育て費 賢い家族のお金の新ルール

公立だけでこの金額です。もし私立に進学すれば、この2〜3倍の費用がかかります。

この現実を直視すると、計画的な資産形成がいかに重要か、痛感せざるを得ません。

共働き×子育て「時間崩壊」のリアル

この記事で得られること:あなただけじゃない。「時間がない」という悩みの裏にある構造的な問題を理解し、共感を得られます。

お金の問題以上に深刻なのが、「時間」の問題です。 朝は戦場、夜は気絶寸前。平日は仕事と育児のタスクに追われ、自分の時間なんてどこにもない…。

そんな「時間崩壊」のリアルをお話しします。

「ごめん、保育園から電話! また熱だって…!」 

「え、マジか…。今日の会議、俺がメインなのに…どうしよう…」

こんな会話、あなたのご家庭でも日常茶飯事ではないでしょうか?

病児対応10日+在宅ワークの綱渡り体験

子どもは本当によく熱を出します。 一昨年、私は子どもの体調不良を理由に、年間で10日ほど仕事を休みました。もちろん、有給の看護休暇制度は使いますが、周囲の目は決して温かいものではありません。

上司「家庭の事情は分かるが、仕事は仕事だ。遅れはしっかり取り戻してくれよ」

口ではそう言われても、その表情や声色からは「またか…」というプレッシャーがひしひしと伝わってきます。

休んだ日は、看病の合間に在宅で仕事をしようとPCを開くものの、ぐずる子どもをあやしながらでは全く集中できません。結局、子どもが寝静まった深夜に仕事を再開することになり、心身ともに疲弊していく…。

データを見ても、この「休みづらさ」は明らかです。

  • 子の看護休暇取得率(令和3年度):
    • 男性: 6.7%
    • 女性: 16.2%
    • 出典:雇用均等基本調査(厚生労働省)

男性の取得率は1割にも満たないのが現状。これでは、父親が育児の当事者として休みを取ることに、まだまだ社会の理解が追いついていないと言わざるを得ません。

育休1年4か月で昇進2年遅れ、任される仕事も激変

私は、3人目の子どもが生まて初めて育児休業を取得し、1年4ヶ月休みました。もちろん、後悔はしていません。かけがえのない時間を家族と過ごせましたから。

しかし、その代償がなかったわけではありません。

復帰後、私は同期よりも昇進が2年遅れました。 それだけでなく、育休前は会社のメインプロジェクトを任されていたのが、復帰後はサポート的な業務が中心に。良く言えば「時間に融通が利く」働き方ですが、正直、キャリア形成の面では大きな挫折感を味わいました。

「子育てが忙しい3年間は、家庭を回せる範囲で仕事を時間をしたいです」

上司「気持ちは分かるが、それでは困る。あなたのキャリアを考えると、奥さんの仕事量を減らして仕事に打ち込んでほしい」

社会は「男性も育児を」と言うけれど、現実はまだまだ厳しい。

妻も、3人の子育て中であることを考慮されず、深夜まで対応が必要な企画の仕事を任され、子どもを寝かしつけた後にPCに向かう毎日です。

ただ、合理的に考えると、妻と共働きを継続した方が世帯年収は高いので、上司がいうことは一旦無視しています笑

  • 世帯年収の比較(概算)
  • 妻と私がフルタイム:妻600万円+私900万円=1500万円
  • 妻時短+私が出世:妻400万円+私1000万円=1400万円

この構造的な問題を、個人の「頑張り」だけで乗り越えるには限界があります。 だからこそ、私たちはもっと賢く、戦略的に立ち回る必要があるのです。

今日からできる4ステップ解決策

この記事で得られること:お金と時間の自由を取り戻すための、具体的で今日から始められる4つのアクションが分かります。

絶望的なデータとリアルな体験談を並べてきましたが、ここからが本題です。

この「手取り7割時代」を生き抜くために、わが家が実践している4つのサバイバル術をご紹介します。難しいことはありません。誰でも今日から始められることばかりです。

ステップ1:手取り死守!「6つのステップ」で支出を最適化する

まずは、出ていくお金をコントロールすることから始めましょう。 家計の穴を塞ぎ、自由に使える手取りを1円でも多く確保するための「守り」の戦略です。

やるべきことは、「固定費」と「変動費」の両面から、聖域なく支出を見直すこと。 例えば、iDeCoやふるさと納税といった節税策の活用から、毎月の通信費や保険料の見直しまで、やれることは無数にあります。

これらはほんの一例ですが、わが家では体系的に見直しを進めた結果、年間で数十万円単位の支出削減に成功しました。

具体的な方法は長くなるため、共働き家庭が取り組むべき6つの節約ステップとして、以下の記事に詳しくまとめています。まずはこの記事を読んで、ご自身の家計で手つかずの項目がないかチェックしてみてください。

▼詳細はこちら 【共働き夫婦向け】無理なく続く「節約の6ステップ」完全ガイド

ステップ2:「資産形成」を始め、お金にも働いてもらう

家計の守りを固めたら、次は「攻め」の戦略です。会社の給料だけに依存するのではなく、お金自身に働いてもらう「資産形成」をスタートさせましょう。

私たちのような忙しい共働き世帯こそ、一日でも早く、シンプルな方法で始めることが何よりも重要です。

まずは夫婦で「どんな未来を実現したいか」を話し合い、ざっくりとした目標金額を設定することから始めます。そして、共働きの強みである「高い入金力」を活かし、節約で生まれたお金を新NISAなどの税制優遇制度を使って、全世界株式(オール・カントリー)やS&P500といったインデックスファンドにコツコツ投資していくのです。

大切なのは、完璧な計画を立てるより、まず口座を開設して「始める」という一歩を踏み出すこと。

共働き夫婦が二人三脚で資産形成を進めるための具体的な目標設定や、NISA・iDeCoの使い分け戦略については、以下の記事で詳しく解説しています。

▼詳細はこちら 共働き夫婦のセミリタイア投資戦略!新NISAフル活用で最短ゴールを目指す

ステップ3:時短テックを駆使し「月30時間」の自由時間を生み出す

資産形成について学んだり、副業を考えたりする時間を生み出すために、テクノロジーの力を最大限に活用しましょう。 わが家では、特に電気調理鍋(ホットクック)と生成AIの導入が革命的でした。

しかし、時短の本当の威力は、複数の時短テックを組み合わせることで発揮されます。

ホットクック、乾燥機付き洗濯機、食洗機の「三種の神器」はもちろん、AIによる献立作成やネットスーパーの活用などを組み合わせることで、わが家では月30時間以上の自由時間を生み出すことに成功しました。

この時間があれば、投資の学習だけでなく、家族との団らんや自分の休息にも充てられますよね。 わが家が実践する5つの具体的な時短テクニックは、以下の記事で写真付きで詳しく解説しています。

▼詳細はこちら 【月30時間創出】3児の父が実践する家電×AI時短術5選

ステップ4:FIREコミュニティ活用で“孤立ゼロ”へ

最後のステップは、一人で抱え込まないこと。特に、「モチベーションの維持」が重要です。

会社の制度や地域のサポートももちろん大切ですが、私が最も効果を感じているのは、同じ志を持つ仲間との繋がりです。

私は「サラリーマン卒業(FIRE)」を目指す人たちが集まるオンラインコミュニティに参加しています。 なぜなら、日々の仕事に追われていると、どうしても思考が目の前のタスクに縛られ、会社員モードに染まってしまいがちだからです。

「このままでいいんだっけ…?」

そんな迷いが生じたとき、コミュニティの仲間と話したり、オフ会に参加したりすることで、ハッと我に返ることができます。

「自分は何のために節約や資産形成を頑張っているのか」という本来の目標を再確認できる、最高の環境です。

孤立は、夢を諦めさせる最大の敵です。 もしあなたが本気で現状を変えたいなら、同じ目標を持つ仲間を見つけ、励まし合いながら進むことを強くおすすめします。

あなたの一歩が、未来を変える

ここまで、共働き子育て世帯を取り巻く厳しい現実と、それを乗り越えるための4つのステップをお話ししてきました。

「手取り7割時代」は、決して楽な道のりではありません。社会や会社の仕組みに不満を感じることも多々あるでしょう。 しかし、ただ嘆いているだけでは、私たちの生活は1ミリも良くなりません。

まずは、自分と家族の未来を守るために、今日できる小さな一歩を踏み出すこと。

紹介した別記事を読んで、家計を見直してみる。 証券口座を開設してみる。 時短家電のレビュー動画を見てみる。

その小さな行動の積み重ねが、やがてあなたと家族の「時間と心の自由」に繋がっていきます。そして、私たち一人ひとりの行動が、結果として社会全体の空気を変える力になると信じています。

この記事を読んで、「資産形成や副業への一歩を踏み出してみたい!」と感じてくださったあなたへ。

無料でコーチングを実施中です。 ご興味のある方は、ぜひコメントで教えてください! あなたの声が、講座リリースの後押しになります。

厳しい時代ですが、知恵と工夫とテクノロジーを武器に、そして何より家族というチームで、一緒に乗り越えていきましょう。

では、また!

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